C. K様[Part2]いたずらばかりのあとは、褒められる存在に

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9.2015

父の背中

いたずらがひどくて謝ってばかりということでしたが、
いたずらはずっと続いたのですか?
それが5年生になったころから
色々な人から褒められるようになって。
5年生!まさに「とお(10歳)」のターニングポイントを
過ぎたところですね。
Sくんが褒められるようになった?
近所の人やお友達のお母さん、
先生からよく褒められるようになったんです。
どんなことで褒められるんですか?
褒められるというか
おとなしい子やよくいじめられてる子のお母さんたちから
「うちの子はSくんが大好きで。
よくかばってもらってるみたいなんです。」って。
ガキ大将だったから弱いものいじめしてるやつを
ほっておけなかったんじゃないかな。
心優しい子に育っていたってことですね。 
究極は小学6年生の時の体操発表会の時です。
Sが考えて、跳び箱や鉄棒、でんぐり返りや宙返りなどを組み合わせた
発表会をクラスのみんなでしたんですが、
その時、一人一人の実力を考慮しつつも
鉄棒や跳び箱が出来ない子はできるようになるまで励ましたり、
やり方をおしえてあげたり、最後まで付き合ってあげたそうです。
これも先生から知らされたのですが、
「Sくんは、体操発表会の朝練の為に一番早く登校して道具を準備し
一番最後まで道具を片付けてた。」って。
そして発表会は大成功!
とても感動しました。
それは感動的ですね。
そして、人の倍働くこと、小学生でもできるって素晴らしいですねえ。
どうやってそんなことができるようになったのですか?
躾られたのですか?
いや~なんでしょうか?
小さいころは厳しかったと子ども達にはよく言われますが、
そんなこと躾けた記憶がありません。
父親の姿を見てきたからかなあ。
父親は黙って行動する人なんです。
人には静かに接して、黙々と働く人。
 
 はぁ、それは素晴らしい!
高校教師で野球部の監督ですから、
朝一番から夕暮れ時最後まで残って道具の片付けをしていました。
家でも黙って洗濯物をたたんでくれたり、良く気がつく人なんです。
素敵なだんな様ですね~。
黙ってやってくれるなんて羨ましい限りです。 
そうなの、
いいでしょ。
 
よく気がつく、しかも黙って行動する父の後ろ姿を色々な場面で
Sくんは見ていたのですね。
きっと、そうです。なんでもやってくれるおとうさんですから、
私はなんにもやってないんです(^_^;)
いやいや、そんなことはないと思いますが。
ご家族の構成は黙ってなんでもやってくれるお父さん、
陽気で明るいお母さん、わんぱくな息子さん、
元気な娘さんの他にいらっしゃるのですか?
亡くなりましたが、義母と一緒に暮らしていました。
私たちは2階で、義母が一階で。
ほんとうに優しいおばあちゃんでしたよ。
息子が友達をたくさん連れて遊びに来ると、
私は部屋を汚されるのが嫌だから「ゴルフの打ちおろし」と言って、
二階からゴルフボールを下に打ち下ろさせるんです。
カップは1階。
子どもたちはどんどんボールを打って下へ降りていくんです。
そんな時もおばあちゃんは、嫌な顔一つせずにニコニコしているんです。
心が広いというかおおらかというか、温かい人でした。
そう!何をやっても怒らない人だったから、
いつもすごいなあって思ってました。
今わかった!
おばあちゃんがうちの子たちの性格を育てたんだわ!
今わかったんですか?
何をしても怒らないおばあちゃん。
素晴らしいですねー。
そう、普通子ども達がめちゃくちゃに
家の中かき回していったら怒るでしょ?
いっさい怒らなかったの。すごい人だったなあ。
 
先輩ママの突撃インタビュー続く